軍人? そりすべりは夏の曲? アメリカ軽音楽の巨匠 ルロイアンダーソン(3)
ルロイアンダーソン(3)ということで、シリーズも後半に入りました!
前回の続きに加え、今回は彼の代表曲にも少し触れていきます。
前の記事をお読みでない方は、是非こちらよりご覧くださいませ。
1940年代〜
陸軍入隊と結婚
前回記事で、
ルロイは陸軍にて通訳を務めたと書きましたように
1942年(34歳のとき)には陸軍に入隊していますが、
これに先立って10歳年下のエリナさんと結婚しています。
彼女はイリノイ州の生まれで、
父は弁護士、母は看護師だったようです。
エリナとルロイは、
ニューヨークにあるインターナショナルハウスで出会いました。
軍人としてのキャリア
1943年にルロイは国防総省からスカンジナビア軍事情報局長に任命されます。
しかしその一方で1945年にはプロムナードや、シンコペイテッドクロックを作曲したり、
ボストンポップスオーケストラで指揮をしたりと音楽活動も続けていました。
軍の中でも着実に地位を築き、大尉となったルロイですが、
ついに音楽の道に専念することを決心し
こうして1946年には陸軍を除隊しました。
そりすべりは真夏の曲?
ここから作曲家としての人生が本格的にスタートします。
1946年、ルロイたちは
コネチカット州ウッドベリーの小さなコテージで夏を過ごします。
これはどうやら第二次大戦後のアメリカで起こった深刻な住宅不足があったためらしいです。仮住まいという感じですかね。
そこでは熱波と干ばつに見舞われ、
まあ暑いったらない(-.-;)y-~~~
ということで冬の景色を心に思い浮かべたわけです。
ここから生まれたのが Sleigh Ride(そりすべり)でした!
余談ですが、
この1946-47年の冬にはニューヨークで記録的な大雪が降ったそうですよ
ルロイは1948年にこのSleigh Ride(そりすべり)を完成させます。
初演はもちろんボストンで行われました。
当時からデパートなんかでこの曲が流れていたみたいです。
今でも愛され続けるルロイアンダーソンの代表曲でもありますが、
世界中でクリスマスソングとしても親しまれています。
作曲者はクリスマスを意図したわけではないんですけどね笑
また歌詞もつけられていて、日本語の歌にもなっています。
この歌詞からもクリスマス要素は見当たりません!
でも、
クリスマスにすごくピッタリな曲調ですよね。
筆者は幼稚園の頃に、歌詞付きの曲をオケよりも先に知りました!
オケも歌もどちらも本当に大好きな曲ですが、
やはりオーケストラの世界観はたまりませんね。
おわりに
ルロイアンダーソン編(3)はいかがでしたか?
次回もどうぞお楽しみに!
そりすべりの日本語歌詞付きはこちら↓